白黒地帯

ゲームとか色々、Twitterに書ききれないことなど。

SteamWorld Digをやるんだ皆!

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なんだこのカッコイイ主人公は!

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なんだこの激マブかわい子ちゃん(古)は!!!

と思った人はすぐSteamWorld Digをやってほしい!!!

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のっけから層に届ける気しかないキャラデザなの"強い"と思います。

ゲームとしては、イクラの採掘部分だけ取り出したやつ+アクションパズル要素って感じ。
イクラでアイテムどうとかじゃなくて鉱石掘りがやめられない人に向いてます。
アクションパズルも、2Dなのもあってかすごく難しいのはなく、むしろ真面目に考えるとちゃんと答えが見つかるからしっかりやりたくなるのでGOOD。
基本的な世界観も独特。冒頭のSSの通り、街の雰囲気や文化的にはウェスタで住人はスチームパンクロボットというピーキーな組み合わせなんだけどこれがくせになる…

なぜこのゲームが楽しいか…ということについて、システム面とかも語りたいんですが、それはSteamレビューとか他のとこに任せます!
自分が推したいのはストーリー・世界観の面!
ただ最初に言っておくと、主人公はゲームの最初とラスボス前以外喋らない(個人的には十分だと思うけど)し、ムービーらしきものも最初しか流れません。
基本的にストーリー・世界観面の供給を受けるのは、町の人との会話から。
ところが実はこの町会話が、量として多くはないのにエモいバックストーリーを十分に語ってくれます。
本当は前知識なしでプレイして読んでほしいけど、こういうのは先が見えてないと興味持ちづらい部分もあるので一部トピックを紹介します!

町の人の話1:主人公の叔父(Joe)について

そもそもSWDは、主人公が叔父さんから鉱山を託すと言われ、いざ鉱山のある町タンブルトンに来た…ら叔父さんはおっ死んでいた、というところから始まります。

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「久しぶりだな叔父さん。叔父さんが生きてるうちにここに来れなくてすまなかった…」

ちなみに主人公がRustyで叔父さんはJoe。
この叔父さん、物語のスタート役なだけかと思いきや町の人から継続的に話を聞くことができる。
たとえば、ゲーム開始後少し鉱山を探索してみた後はこんな感じ。

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「そういえば、鉱石集めしているときに他にも面白いものを見つけたの…洞窟よ」
「調べてみるといいかもね。Joeは色々とそこに持ち込んでいたみたいだし…」

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「Joeのやつがおかしなものを持って洞窟で色々やっとったのを知らんのかね?」
「時々それをいくつかワシの店に置かせてやったこともあったがのう。奇妙に光るものじゃった」

うん?Joeはなんか普通の鉱山経営者って感じではなさそうですね。
ちなみに「奇妙に光るもの」について、もう少しタイミングは後かもしれませんがプレイヤーも心当たりのあるアイテムを見ることに。

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なお、貴重なアイテムで上位の体力とか装備・アプグレの強化に必要になるのでバシバシ取っておきましょう👍

さらに鉱山の探索を進めると…

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「ここ数年はJoeは鉱山にこもりっぱなしだったねえ」
「なのにろくなもん持って帰りゃしなかった」
「まるで貴重な鉱石より面白いものがそこにあったかのように…」

実際プレイヤーおよびRustyが真面目に鉱石堀りを頑張って町で換金するたびに、最初は人口3人で寂れきっていた町も徐々に活気を取り戻していくので
逆に言えばJoeは鉱山を持ちながらもろくにそういう還元をしていなかったということに…

Dorothyちゃんの言っていた「洞窟」はいわゆるパズル面で、クリアするとアップグレードをゲットできるのですが
最初のアップグレードであるダッシュブーツを手に入れた後の会話がこれ。

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「そんな物見たことないわ」
「洞窟で見つけたの?Joeがあなたのために置いていったんじゃないかって?」

この後「まるであなた用に作られたようにピッタリね」とかも言われます。
ゲーム的な要素と思われたアップグレードパーツの数々も何やら不穏な感じ!最高!!

他にも色々、叔父さんは相当偏屈な人(ロボ?)だったような話が聞けます。
これら叔父さんにまつわる謎が投げっぱなしにならないのが当たり前のようでこのゲームのすごいところ…
ぜひ最後までプレイして真相を見てほしいです。

町の人の話2:世界設定について

このゲームの中盤ステージ、Old WorldというマップでShinerという敵が出てきます。

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登場時は寝ていて、物音で起きてダイナマイトを投げてくることがある…という中盤の程よい難敵という感じ。
で、まあこれだけならザコ敵ゾンビだなーという具合なんですが、これらShinerの話を町の人から聞くと印象が変わります。

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「Shinerははるか昔、たいそう繁栄したとJoeのやつが言っておったな」
「やつらが世界を壊してしまう前、という話だったが…」

んん?

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「Shinerの痕跡は地上に殆ど残っておらん」
「今のヒト(=Shiner)の有様を考えると、Joeの話はやはり信じ難い…」
「Shinerが最初のSteambotの誕生に関わっていたという話…」
「もしそうならば、やつらは他に何ができた?」

ウ、ウワーッ
Steambotというのは主人公らロボットのことですね。
"humanity"ですでに答えは出てるんですが、基本種族がロボの世界で…人型ゾンビが出るという意味をもっと考えればよかった…というこの感じ。
これ、Joeの話とかもっとシナリオ的に先の話に関係して色々想像できるセリフでもあるんですがこれ以上は駄目!ネタバレゼッタイ!

まとめ

伝わるか分からない!けど事前評で聞いた「ストーリーはおまけ程度」というのが、実際プレイしたら全く当てはまってなかったので…
世界観を推した記事を書かざるを得ませんでした。
町の人の会話を結構晒した気がしますが、一番大事なのはラスボス~エンディングだと思うので「とりあえず最後までやってみて欲しい!」なんて月並みなことも言いたくなります。
ちなみにタイムアタック実績が2時間30分(!)なので、ものすごくボリュームのあるゲームというわけではなく、気軽に遊べる部類かなあと思います。
ラスボスまで見てからの2周目もいろんなセリフがフラグに見えて楽しく、オススメです👍
ということでSteamWorld Digをやるんだ皆!

追記:SteamWorldの世界は終わらない

実はこのSteamWorld Digだけでなく、同じ世界観を共有するSteamWorldシリーズがあと3作出ています!
Digの完全続編であるSteamWorld Dig2だけでなく、ガンシューティングシミュレーションであるSteamWorld Heist、コマンドカード式RPGであるSteamWorld Questなど、同じSteamWorldシリーズでも様々なシステムのゲームがあるのが特徴なので、自分の好きそうなシステムを選んでやってみるのもいいかもしれないです!
一応発売順がDig→Heist→Dig2なのでこの順にやることをオススメしますが、続きが気になる人は全然Dig2からでも大丈夫です👍

SteamWorld Heist
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SteamWorld Dig2

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SteamWorld Quest
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