白黒地帯

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【Vintage Story】ブルーチーズへの道

Vintage Storyのエンドコンテンツの1つ、ブルーチーズ
金床作成までの鍛冶進捗、世代交代を経た牧畜、そしてなによりも最大の壁である塩の発見を乗り越えてやっと作成が可能になるという、もう作ることができたらVintage Storyクリアといっても過言ではない一品…なのですが、実はそれらの準備が整っていても様々な条件を満たしていないと作成できないことがわかりました。
なのでこの記事ではブルーチーズについて、詳細な作成条件とそれを満たす熟成用の部屋構成など書いていきたいと思います。
実際自分がかなり沼ったので、同じようにブルーチーズ作成で困ってる人の助けになればなと思います。

なお、生チーズ作成の方法までは把握されている前提で書きますので、まだあまり良くわからない方は以下のよんたさんのガイドを是非。

scrapbox.io

1点だけ補足しますと、ミルクは羊2世代まで待つ必要はなく0世代や1世代からでもとれます(出産は必要です)。
ただし世代が小さいと搾乳の失敗確率が非常に高く、ミルクを手に入れるまでに何度も搾乳リトライすることになります。
時間がかかるので、世代が大きいほどいいことは間違いないです。

※確認バージョン:v1.15.9
(1.16が来ましたがチーズ関連のアップデートは無いようなので、同じ内容が使えると思われます)

ブルーチーズ作成条件

ブルーチーズを作るには、生チーズを用意して、「密閉されていない」「非常に暗い部屋(日光の光量が2以下)」「腐敗速度が0.5x未満の棚に配置し熟成」させることが必要です。

冒頭のよんた氏のガイドや、英語wikiを読んだ方も聞いたことがない条件があるかもしれません。
かくいう私も、以下の神ガイドを読むまではちゃんとwikiどおりの条件で熟成させているはずなのに…と頭を抱えていました。先人に感謝…
www.vintagestory.at

また、3つの条件を満たしても熟成するより先に腐敗してしまう場合もありますが、これの回避方法も後述します。

ブルーチーズ作成条件を満たすことのできる部屋

3つの条件を挙げましたが、もっと手っ取り早くブルーチーズが熟成できる部屋の例を挙げます。

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幅2奥行き3高さ2の部屋の入り口の壁に半ブロックを貼り付けた部屋で、実際に作ってみるとこのようになります。

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外からだと処理の関係上若干中が明るく見えますが、中に入ってみると…

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このように完全に真っ暗です。
2x2のの左右に半ブロックをつけているのでスペースは1x2分ありますが、ブロックとしては2x2のマスすべてに置かれているので部屋の中は密閉されてるのと同じように暗くなる…という原理ですね。
ともかく、この部屋で「非常に暗い部屋(光量が2以下)」および「密閉されていない」という条件をクリアすることができます。

腐敗速度条件

もう1つ、「0.5x未満の腐敗速度の棚に配置し熟成」という条件が残っています。
腐敗速度のコントロールなんて…と思うかもしれませんが、とりあえず上記の部屋を作って中に置いた棚の方を見てみましょう。
何も置いていない状態でも腐敗速度を確認することができます。
(見えない方はbキーを押すとブロック情報の表示/非表示切り替えができます)

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部屋は真っ暗で何も見えないですが、上部の情報表示には0.31xと腐敗速度が書いてありますね。
今回の場合0.5より小さいので、もうこの棚でブルーチーズを作成することができます。

人によっては同じように確認しても、腐敗速度が0.5x以上になってしまっているかもしれません。
例えば以下のスクリーンショットでは腐敗速度は0.81xとなっています。

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この場合、この棚ではブルーチーズを作成することができません。

同じように部屋を作っても何故腐敗速度が違うのか?
それは気候が違うからです。
寒い気候であるほど腐敗速度が小さく=ブルーチーズ作りに適した環境になります。
また、気候はxz方向の位置(座標)に依存します。「気温」とは違いますので、y方向(高さ)の高いところへ行ったり冬になって気温が下がっても棚の腐敗速度は変わりません。
よって、先程の部屋を作って確かめたときに腐敗速度が0.5x未満になっていなかった場合は、大変ですが遠出をして、腐敗速度が0.5未満になるようなより寒い気候の場所を探さなければいけません。
参考までに、自分が腐敗速度0.5x未満の地域を探した時は最初に検討した地点からz方向に1200ほど南下しなければいけませんでした。
(大きな単位では北上するほど気候は寒くなるので北上して探したほうが良いですが…)

"寒い気候"の目安?

1つの例ではありますが、自分は1周目でz=15000程度南にいたため全体的に暖かい気候が多く、腐敗速度0.5未満の場所をなかなか見つけられず苦労しました。
最終的に見つけた腐敗速度0.45xの場所は、冬に積雪する場所としない場所の境目から、積雪する側に少し寄った場所でした。
もしかすると、冬に積雪する程度に寒い気候=腐敗速度0.5未満でブルーチーズ作成可能な気候、という1つの目安にできる…かもしれないですが、あくまで一例なので参考程度に。

ブルーチーズが作成できる棚かどうかの確認

3つの条件はなかなか大変ですが、ちゃんと全て満たした棚は「熟成に適している」表示が出ます。
(下記の"Suitable spot for food riping")
これが確認できれば一安心です。

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腐敗が先か熟成が先か

よし腐敗速度0.5未満だ!生チーズを置くぞ!と置いたところ…

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「腐敗するまで30日、熟成するまで416.3日」…
いや熟成する前に腐りますね。

416日は大げさにしても、同じように腐敗が熟成より早く来る状態になってしまった方がいるかと思います。
当然このまま置いておくと腐敗します…が、腐敗を回避してブルーチーズを作成する方法があります。
やることは凄くシンプルで、「生チーズを通常のセラーで熟成進捗100%手前まで熟成させた後、ブルーチーズ用の棚で100%にする」です。
つまり、生チーズが熟成100%になってチーズになるぞ!って瞬間にブルーチーズ条件を満たした棚に置いてあればいいという仕様を突いた方法ですね。

以下のスクリーンショットは生チーズを通常のセラーで95%程度まで熟成させた後、ブルーチーズ用の棚に持ってきた時の様子です。
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腐敗する前に熟成完了が来るようになっていますね。
これでもちゃんとブルーチーズになってくれます。

熟成速度

熟成速度は一定ではなくやはり気候に依存し、腐敗速度が小さいほど熟成は早いようです。
熟成日数が416日となっている棚は腐敗速度が条件ギリギリの0.49xなのでこんな日数になってしまったんですね。
一方で2番目のブルーチーズ作成に成功している棚も腐敗速度は0.45xと際どいです。
ただこのくらいでも腐敗回避テクニックで作成自体はできるので、できるかできないかだけでいえばそれほど腐敗速度の数値の小ささは気にしなくてもいいかもしれません。
もちろん小さいほどいいですが…

まとめ

以上、3つの条件および腐敗・熟成時間に気をつければブルーチーズ作成が可能です。
ややこしく見えますが、寒い気候に住んでる人は例に挙げた部屋建てて生チーズを置いて放置、でもできてしまいます。
ウチは暖かい気候だよ!という人も、出かけて適切な気候の場所を見つけることはそれほど無理なことではないので、諦めずに是非トライしてみて下さい。

おまけ:チーズ作りTips

  • ミルクはセラーの中のタルに入れておくと長持ちします。羊の頭数が少なくて十分なミルクが集まる前に腐りそう、という場合は特にセラー活用が有効です
  • チーズは通常の料理には使えませんがパイに使うことができます

おまけのおまけ雑談:そのための越冬

話は飛ぶんですが、Vintage Storyの冬、辛くないですか??
正確には寒い冬が辛い…なにもせず初期スタート地点で冬を迎えるとたいてい寒いんですが。
体温一定以下でダメージはもちろん辛いんですが、実は寒いと満腹度消費速度最大1.3倍とか、作物の成長が止まるのみならず土の栄養回復もストップとかとにかく鬼畜…
そんな冬ですが、Vintage Storyはちゃんと緯度で気候が変わるため南に行くと冬でも暖かく、これらのデメリットをほぼ全回避できます。
じゃあもうさっさと南に行きゃいいじゃん、頑張って越冬するメリットなくない?と思っていました。


ブルーチーズ作成メカニズムを知るまでは。


そう、南に行くとそこかしこ暖かい気候なのでブルーチーズを作る場所を探すのが大変なのです。
説明中で初期検討地点から1200ブロック南下した場所でブルーチーズ作成できたとは書きましたが、つまり拠点からもそのくらい離れた場所に生チーズ作るたびに置きにいったり熟成具合を確認しに行ったりで往復するわけで…

自分は2周目プレイはあえて南に行かず、初期スタート地点からさほど遠くない拠点で越冬しました。
そして拠点近くで適当に洞窟を掘って腐敗速度チェックして出たのが、説明の最初の方で使った腐敗速度0.31xの場所。
その場所は作りたての生チーズを置いても…

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ちゃんと熟成が腐敗より先に来るように!
人によってはなんてことないかもしれませんが、1周目でさんざんブルーチーズができないと半泣きで条件を探し、条件が判明しても寒い気候探しと腐敗回避で辛酸をなめた身としては、生チーズを置いておくだけでブルーチーズになる環境は感動モノです。

やはり苦労した分だけ見返りはあるものなんですね。
いやそれにしても寒い冬のデメリット大きすぎて、損得だけで考えれば絶対南行ったほうがいいなとは思いますが…
まあ、そういう損得抜きにした達成感を楽しむのがVintage Storyなところありますからね。
ということで(?)、1周目に嬉しすぎて撮ったブルチー作成記念スクショで〆としたいと思います。

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